女性に関する12章

初版は1953年、翌年には映画化

著者は伊藤整氏(1908~1969)

         

序文 ◆ 泉美木蘭
第一章 結婚と幸福・第二章 女性の姿形・第三章 哀れなる男性・第四章 妻は世間の代表者・第五章 五十歩と百歩・第六章 愛とは何か・第七章 正義と愛情・第八章 苦悩について・第九章 情緒について・第十章 生命の意識・第十一章 家庭とは何か・第十二章 この世は生きるに値するか・結びの言葉

 

七十年前、男性が女性について書いた書籍。さすがに今とは少し時代感覚が違う部分もあるが、お仕着せの概念に流されない、人間とはどういうものなのか、他者と関わりながら生きるとはどういうことなのかという人間論は時代を超えた現代における女性をめぐる問題を考えさせられる。